PRASIL / 玄関の鍵選びガイド
ギザキーか、ディンプルキーか。
選ぶ基準は、形より「目的」です。
「交換するならディンプルキーがいい?」「ギザギザの鍵は防犯上よくない?」。鍵選びでは、見た目の違いに加えて、製品の性能、使いやすさ、合鍵の管理方法も確認したいところです。
ギザキーかディンプルキーかだけで、防犯性は決まりません。今のドアに適合する製品の中で、性能・使いやすさ・合鍵の管理方法・交換総額を比べることが大切です。この記事では、どちらを選ぶか迷ったときの考え方と、交換前に確認したい点を整理します。
鍵の違いを比較する鍵交換を電話で相談する
迷ったときは、重視することから選びましょう。
- 予算を重視:今のドアに適合する製品の中で、性能と交換総額を比較する。
- 使いやすさを重視:差し込む向き、持ち手のつかみやすさ、鍵穴への入れやすさを確認する。
- 合鍵の管理を重視:認証カードなどの仕組みと、追加作製の費用・納期を確認する。
- 防犯性を重視:具体的な型式の性能表示を確認し、玄関全体の備えと合わせて選ぶ。
ギザキー・ディンプルキーという名前から先に決めるより、希望に合う製品を比べることが選びやすさにつながります。
1. ギザキーとディンプルキーは、どこが違う?
ここでいう「シリンダー」は、玄関の外側から鍵を差し込む部分です。普段持ち歩く鍵の形を比べるだけでなく、取り付けるシリンダーの製品・型式まで確認して選びます。
ギザキーは、鍵の縁に山や谷のある形をしたものの呼び方です。ディンプルキーは、鍵の表面に丸いくぼみがあるタイプを指します。いずれも見た目を表す呼び方で、製品の内部構造や仕様はそれぞれ異なります。
| 比較項目 | ギザキー | ディンプルキー |
|---|---|---|
| 見た目 | 縁にギザギザの切り込みがある | 表面に丸いくぼみがある |
| 防犯性能 | 製品・型式ごとに確認する | 製品・型式ごとに確認する |
| 差し込む向き | 向きの指定などを製品ごとに確認する | 表裏を問わず使える製品もある |
| 合鍵の作製 | 作製方法・費用・納期は製品による | 純正キーの取り寄せや認証が必要な製品もある |
| 取り付け | 現在の錠前・ドアに適合する製品を選ぶ | |
使うときの違いは、実際の製品で確認するのがおすすめです。例えばGOALの公式案内では、自社のディンプルキーを表裏を問わず差し込めるリバーシブル型と説明しています。一方で、他社製品もすべて同じ仕様とは限りません。
2. 「ギザキーだから弱い」とは言い切れない
ギザギザの形でも、内部の仕組みを工夫した製品があります。例えば美和ロックのシリンダー製品案内には、ギザキーのU9を含む複数の製品が掲載されています。同じような外見でも製品の仕様は異なるため、古い鍵も現在の製品も、形だけでひとまとめにはできません。
比較するときは、具体的なメーカー名・型式と、メーカーが公表する防犯性能を確認しましょう。ピッキングへの抵抗だけでなく、破壊への抵抗など、性能の項目にも違いがあります。「防犯性が高い」とだけ聞いて決めず、候補の製品がどの性能表示に対応しているのかを確認すると、比較の基準がはっきりします。
「開けられない鍵」ではなく、どんな備えがあるかを見る。
どの製品も、名称や鍵の形だけで安全を保証するものではありません。防犯性能の表示は、試験条件に基づく評価です。購入時には対象製品の仕様を確認し、玄関全体の対策も考えましょう。
3. 鍵選びで確認したい4つのポイント
① 予算と、希望する性能
鍵を紛失した場合は、古い鍵を使えなくすることが優先になります。一方、今の鍵を問題なく使えていて防犯性を見直したい場合は、製品の性能や管理方法を比較する余地があります。「今日中に交換したい」「取り寄せでも希望の製品にしたい」など、時期の希望も合わせて伝えましょう。候補を比べるときは、金額だけでなく、製品名と仕様も一緒に確認してください。
紛失直後の連絡先や交換を検討する状況は、玄関の鍵を紛失したときの対応ガイドで整理しています。
② 家族が毎日扱いやすいか
暗い玄関でも差し込みやすいか、持ち手をつかみやすいか、向きを確かめやすいか。家族の使い方に合うことも大切です。製品によっては、差し込み口やキーヘッドに工夫があるため、希望を伝えて選びましょう。
③ 合鍵の本数・作り方・納期
家族で必要な鍵の本数と、付属本数を確認します。追加作製については、費用や納期、純正キーの注文先、認証カード等の要否を確かめておきましょう。
美和ロックの合鍵案内では、鍵の種類や認証の仕組みに応じて注文方法を案内しています。認証の仕組みがある製品でも、すべてが同じ注文条件ではありません。家族分を後から追加する予定があるなら、付属本数と追加費用を含めて比べると、交換後の負担まで考えやすくなります。
④ 交換後も管理しやすいか
認証カードや注文時に使う情報は、説明書に従って保管します。鍵や鍵番号の写真を不用意に公開しないことも意識しましょう。長く使うものだからこそ、交換後のお手入れ方法も確認しておくと安心です。

4. 今のドアに適合するか、玄関全体も確認する
「同じメーカーならどれでも付く」「鍵穴の見た目が似ているから交換できる」とは限りません。現在の錠前の型式や寸法、ドアの仕様を確認して、対応する製品を選びます。
- 賃貸住宅:交換の承認や指定製品の有無を管理会社へ確認する。
- 共用玄関と同じ鍵を使う住宅:自宅側を交換した後の共用玄関の使い方を確認する。
- 上下2か所の鍵:どこまで交換するか、同じ鍵で使いたいかを伝える。
- スマートロックを使用中:室内側の形状や交換後の適合も確認する。

鍵が回りにくいことが交換のきっかけなら、鍵穴以外に、ドアの建て付けや錠前本体の状態が関係している場合もあります。シリンダーだけを新しくすれば解決するとは限らないため、不具合が起きる場面も伝えてください。確認の考え方は、玄関の鍵が回らないときの対処法も参考になります。
外側の鍵穴だけでなく、室内側のつまみやドアの状態なども相談しましょう。なお、シリンダー部分の交換と、錠前全体・ハンドルまで含む交換は、作業範囲が異なります。見積もりでは「どの部分を交換するか」まで確認してください。
5. 交換料金は、対象製品と作業範囲を確認する
鍵選びでは、部材代だけでなく、作業費や出動費を含めた税込総額で比較しましょう。プラシルでは、鍵紛失に伴う交換について、一般ギザキー13,200円(税込)〜、ディンプルキー19,800円(税込)〜をご案内しています。
交換作業費・部材代込み。開錠費・出動費は別途です。同一訪問で開錠と交換を行う際は、基本料金を重ねて加算しません。製品・取り付け条件によって料金は異なり、交換だけのご依頼も個別にお見積もりします。
見積もりで確かめるのは、この4点。
- 取り付けるメーカー・製品名
- 交換する箇所と作業範囲
- 付属する鍵の本数と、追加作製の条件
- 出動費などを含む最終的な税込総額
鍵交換は住宅開錠AIの対象外です。お電話等で希望を伺い、作業前に製品と総額をご説明します。掲載した最低料金で、すべての製品を選べるわけではありません。ドアが開かず、開錠と交換を一緒に依頼する場合の料金の考え方は、玄関の鍵開け料金と見積もりの確認ポイントをご覧ください。
6. 相談前の準備と、よくある質問
ご相談の際は、交換の理由、賃貸・持ち家の別、現在のメーカー・型式、必要な鍵の本数、ご予算を分かる範囲でお伝えください。型式が分からなくても、無理に分解する必要はありません。写真を求められた場合は、指定された窓口に必要な範囲だけ送ってください。鍵番号や住所が分かる画像を、SNSなど不特定多数が見られる場所に投稿しないようにしましょう。
防犯を考えるなら、必ずディンプルキーを選ぶべきですか?
鍵の形だけでは決められません。具体的な製品の性能と、今のドアへの適合、使い方を合わせて比較しましょう。
ディンプルキーの合鍵は、どこでも作れますか?
製品ごとに作製方法が異なります。純正キーの取り寄せや、認証カード等が必要な場合もあるため、交換前に費用・納期と併せて確認してください。
シリンダーを交換したら、古い鍵は使えなくなりますか?
異なる鍵に対応する新品へ交換すれば、交換した箇所では古い鍵を使えなくできます。ただし、交換していない別の錠や共用玄関の扱いは別なので、作業範囲を確認してください。
共用玄関と同じ鍵で使い続けられますか?
建物の鍵システムや製品によって異なります。管理会社への確認や取り寄せが必要な場合があるため、現在の使い方を事前にお伝えください。
最後に、選び方をもう一度。
予算重視なら適合する製品の性能と総額を、使いやすさ重視なら差し込む向きや持ち手を、合鍵管理重視なら認証の仕組みと追加作製の条件を比べましょう。「ディンプルだから安心」「ギザキーだから交換が必要」と決めず、交換の目的に合う製品を選ぶことが大切です。
掲載料金は目安です。製品・作業条件に応じて、作業前に最終総額をご案内します。
参考:メーカー公式案内
メーカー製品の紹介は仕様の比較例であり、プラシルの在庫・取扱製品を示すものではありません。